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『かがり火』発行人、かがり火発行委員会代表 菅原 歓一さん
プロフィール

大学卒業後、主婦と生活者に勤務。編集業務を担当したのち一九八四年退職。

株式会社ハル情報サービスを立ち上げる。八七年に株式会社リゾート通信社を設立して『かがり火』の前身となる『リゾート通信』を発行。

以来根強い読者に支えられ、二十三年間、地域の名もない人達にスポットを当て発行を続けている。
http://www.kagaribi.co.jp/

かがり火は、発行委員会が発行しているのですね。

菅 原: この雑誌は創刊当初からずっと赤字を計上しているんですよ(笑い)。昨年一度休刊し、その後発行委員会が発足して復刊しました。

創刊から二十三年と伺いましたが。

菅 原: ソニー、伊藤忠商事など大手企業が出資して作ったリゾート開発研究所というのがあり、八十七年に、その機関紙として名称も『リゾート通信』としてスタートしました。受託した仕事の一つだったのですが、バブルがはじけて企業は撤退してしまいました。

その時点でやめることは考えなかったのですか。

菅 原: 読者がいる雑誌を、簡単に止めるのには抵抗がありました。それで、私がリゾート通信社を設立し、媒体を引き継ぐ形で出し続けたんです。

地域の支局長が情報を提供されているのですね。

菅 原: 現在支局長が二百五十名いて、情報をくれる。それで僕が取材に出かけるというシステムです。

菅原さんが取材に行かれるのですか。

菅 原: 僕がほとんど行きますね。編集費がないからライターに頼めない。写真も自分で撮っています。自分で取材しているから対象者と結びつきが深くなります。取材する先に、ホテルとか宿泊施設が無いところもあり、取材対象者の家に泊めてもらうことが多いんです。読者というよりも友人になるんです。

『かがり火』のコンセプトは、地域づくりに情熱を燃やす面白人間や“変”差値人間を紹介する人間情報誌。

菅 原: 『かがり火』は無名な人を、その人のもっている人生観を紹介する雑誌です。昨年、肘井さん(弊社代表)も関わっている神田「なみへい」を運営している川野真理子さんも取材しました。

支局長を集めるのが大変だったのでは。

菅 原: 媒体を引き継いだころに、浪漫亭という居酒屋を経営していた鈴木繁夫さんという方と出会ったのです。鈴木さんは、地方の抱える問題に非常に詳しく、人脈も多い方で、何度か合っているうちに意気投合し、三十五号から名誉編集長をお願いしました。と同時に『かがり火』という名称に変更し、地域をテーマにした雑誌に生まれ変わったのです。その鈴木さんが支局長を紹介してくれました。

頑張ってこられたのに、休刊を決意。

菅 原: いつ止めようかずっと考えていたのですが、きっかけがつかめなかったんです。それに止める為には負債をすべて精算しなくてはいけないから、資金が必要。一つには資金が無かったから続けていたのですが(笑い)、やっていると頑張れ、と言って応援してくれる人がいるんですね。でも、負債をかかえ憂鬱な日々だった反面、地方に取材に行くと、素晴らしい村や町に出会う。そこで持てた時間、出会う人間関係は、誰もが経験できるものではない。美しい集落がどんどん過疎化して高齢化して、合併で都市化して。消えかかっている集落を何とかして残せないか、伝えられないか。そんな思いもありました。

で、休刊後、発行委員会が発足。

菅 原: 昨年四月に、一二九号を出してギブアップしました。休刊の挨拶を読者の方に出したら、止めないでくれと、手紙や電話をいただき、またある読者が上京してきて、読者の合意を取ってから止めろと。親しい人達が連絡を取り合って、昨年八月に復刊決起集会をやってくれたのです。一二二名も集まってくださいました。その席で、こういう媒体は皆が応援しないと続けられないとカンパや寄付金を集めてくれました。そのお金で負債をある程度整理し、十二月号から復刊することができました。

これからの目標は

菅 原: 夢は、かがり火を持参金つきで若い人へ引き継ぐこと。一ケ月の半分は取材で地方へ行っているので、結構身体がきつくなってきました(笑い)。僕がやめたら終わりという人もいますが、いい雑誌なのでもったいない。次の世代へいい形で引き継ぎたいと思っています。

 

●『かがり火』年間購読料(年六回配本・支局長名鑑込み)は九千円(送料、消費税込)です。
発行:かがり火発行委員会
〒101-0065 東京都千代田区西神田2-5-5 
TEL:03-5276-1051 FAX:03-5276-1050

 

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