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NPO法人キッズドア 渡辺由美子さん
プロフィール

大学卒業後、㈱西武百貨店入社、販促事業部で、販促の仕事に従事。
その後、出版社の雑誌創刊に携わりフリーランスで活動。
ご主人の転勤に伴い一年間イギリス生活を経験。
帰国後、ライフワークとされるキッズドアを07年に立ち上げ、昨年10月NPO法人に。全ての子ども達が希望の持てる社会を目指し、活動を広げている。
http://www.kidsdoor.net/index.html

『日本の全ての子ども達が夢と希望を持てる社会になること。そんな社会を目指して続けていきたいと思います。』

前回お話しをうかがったのは、キッズドアを立ち上げられた3年前。現在、キッズドアが運営しているタダゼミがメディアで盛んに取り上げられていますが、タダゼミについてお話しいただけますか。

渡 辺: はい、高校受験に際し、貧困家庭の子どもは行きたくても塾へもいけない。そこで、大学生のボランティアが高校受験のサポートをしようと。塾に行けない子のための夏期集中都立高校受験講座を行いました。これがメディアに取り上げられたこともあり、問い合せが殺到。予定していた会場を大きいところに変えて行いました。

タダゼミでの子どもの反応は。

渡 辺: 初日からいい雰囲気で勉強が出来て、最終日まで一人の落伍者も出ませんでした。今も継続していますが、ボランティアの学生も、全員に受かって欲しいという思いで、一生懸命に取り組んでいます。

立ち上げられた当初と活動は変わってきているのですね。

渡 辺: 活動内容は多少変わっていますが、キッズドアという名前の通りに、日本の子ども達の社会へのドアを開ける。子どもに関することのプラットフォームを作り、そこに企業も行政もNPO法人も入ってきて、日本の全ての子どもが夢と希望を持てる社会になること。その思いはぶれずにやっています。

貧困家庭に目を向けられるようになったきっかけは。

渡 辺: 一昨年の年末くらいから、日本の中にも子どもの貧困があるというのが新聞等で取り上げられるようになりました。例えば、保険証のない子ども達がたくさんいて、病気になっても病院に行けないということが話題になりました。

貧困というと、海外の子どものことで、食べる物がないとか、病院にいけないとか。

渡 辺: そうですよね。キッズドアは、どんな状況にいる子どもも参加できるようにと、無料や安い料金のイベントやワークショップ゚、コンサート等を開催しているのですが、会場に来るのは、お金を払ってもいけるような人たちばかりなんです。

貧困家庭の子供たちは来ない?

渡 辺: どうしてなんだろうといろいろ調べたら、困っている方々は、自分の地域から出て来られない。例えば母子家庭の半数以上が貧困と言われていますが、お母さんは低賃金、長時間労働で、休みもない。また、うちのような、NPOでお金のない団体はインターネットで情報を発信することが多いのですが、貧困家庭にはパソコンがない。情報が届かない。そうした実態がわかってきたんです。それで、今までのような形のイベントだけをやっていても、本来の目標は達成できないと考えました。

学生ボランティアと結びつけたのは。

渡 辺: それまでもイベントをするときに、大学生のボランティアに来てもらっていたんです。参加してくれた学生は、子どもと接して楽しかったと言ってくれますし、また、大学生がボランティアとして、海外の子どもの貧困をサポートしている事実も知りました。国内の子どもの貧困にもそのパワーを振り向けてくれればと。

学生の反応は

渡 辺: 学生にどうして国内の子どものサポートをしないのと聞くと、やり方がわからない、いきなり学校へも行けないしと。そこで、学生が国内の子どもを支援する場をマッチングする流れを作っていければと企画したのがガクボラという事業です。昨年の夏に助成金をいただけたので、それをもって始めました。

先ず何から。

渡 辺: うちは小さい団体で、コストがかかる事業にするともたないので、なるべく低コストでできる事業形態にしようと、登録システムをネットに作り、情報を流すということをしたのが昨年です。また、企業やNPOでサポートしてくれる支援先を探すということも同時に始めていきました。

現在登録者は。

渡 辺: 200名を超えたところです。

今後の目標は。

渡 辺: 今現在そうした状況にある子ども達に何が出来るか。出来るところが、できることをやっていく。その中で活動をする企業や団体が増え、つながりができて広がっていければ、すべてのこども達に十分な教育が行き渡り、自分が望む生活ができるチャンスを与えられる。そんな社会を目指して続けていきたいと思います。

 

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