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南島詩人/脚本・演出家 平田大一さん
プロフィール

沖縄県小浜島生まれ。大学卒業後、小浜島に戻り、島内観光案内や農業の傍ら、詩、絵画の創作、舞台活動を展開。キビ刈り援農塾、南島詩人農場など、地域活性化のための活動が評価され、沖縄県知事より「第一回島おこし奨励賞」を受賞。
二OOO年からうるま市の子ども達による「現代版組踊 肝高の阿麻和利」の舞台の総合演出を手がけている。「教育で地域を、文化で産業をおこす社会起業家」を目指し「有限責任中間法人 TAO Factory(タオファクトリー)」を設立。(現一般社団法人TAO Factoryに名称変更)。
『僕の夢は、一流のシマンチュ(島の人)になること。僕の姿が子ども達の道標になればと思っています』

東京公演、とても楽しみですね。

平 田: 子ども達が本当に生き生きと演じています。ど真ん中の子だけでなく、舞台の端の子も一生懸命に演じている。舞台を見ると大人が打ちのめされて帰るんですよ。もっと自分達大人も頑張らないとって(笑い)。

子ども達が本気で取り組んでいるということですね。

平 田: 稽古風景を見ていただくとわかるのですが、一人ひとりが自分の舞台と考えて、自分達で作るという意識を持っています。

すばらしい取り組みですね。そもそも子ども達の舞台をと思ったのは。

平 田: 僕は東京の大学を卒業して、生まれ育った沖縄の小浜島に帰りました。母が民宿を、父が観光案内のバスの運転手をしながら、さとうきびを育てていましたので、僕も、農作業をしながら、観光案内をし、夜は民宿のお客さんのために三線(さんしん)、たいこ、笛吹いて(笑い)。その生活の中で、島の心というか、いいところも悪いところも見えてきました。沖縄がもっている思いの深さを知ってもらいたい。そう考えるようになり、南島詩人という肩書きで、自作の詩の朗読を始めて、自費で「南島詩人」という本を出しました。本の中の詩を舞台にしたのが、「南島詩人一人舞台」。そのころに、子ども達の舞台を作ってみないかという話がありました。

どこからの依頼ですか。

平 田: 勝連町(現うるま市)の教育長からです。子ども達は那覇や都会にばかり目が向いている。その理由は、地域の大人達が自分達の町に誇りを持てないからだと。もっというと、自分たちの町の歴史に『阿麻和利』という王様がいたけれど、この王様は琉球の歴史の中では逆賊と言われている。それが染み付いて、町おこしをしようにも子ども達は誇りを持てない。だから、『阿麻和利』を英雄にしたててほしい。そして、地域に向かわせるために、舞台の中に伝統芸能を入れて欲しい。だけど、演じるのは中学生で、という希望でした。

それは大変な取り組みですね。

平 田: 教育長以外はみんな反対だった(笑い)。田舎の子ども達がやるはずがない、と。でも、「だからこそしなくてはいけない。地域に根ざして、人につくすということを、舞台活動を通して知ってほしい。平田さん、任せる」と言われました(笑い)。

初めて行った舞台演出ですか。

平 田: 初めて手がけた本格的な舞台と言えますね。テーマソングを作って、最初は太鼓一つで練習しました。七名の子ども達から始まりましたが、三ヶ月の間に増え続け、本番当日は、百五十名が参加。四千二百名の方が観てくださいました。それでもう、すごい衝撃が走って(笑い)。子ども達がこんなに本気でやるなんて初めて見たと。

 今回の主役の「阿麻和利」君は、五代目と聞きましたが。

平 田: はい、上演回数でいうと、百五十回を超え、動員数は十万人を超えました。

子ども達にとってもすばらしい経験ですね。

平 田: 夢を見させて現実に放り出すのかと言われたこともありますが、子どもはそんなことは思っていません。自分はこれがなかったら学校へも行かなかったし、親とも話をしていなかった。阿麻和利の舞台のおかげで、この町が大好きになれたし、支えてくれている周りの大人達を見て、早くそういう大人になりたいと思うようになったと、言ってくれています。

会社を設立されたのは?

平 田: 子ども達にとって、この経験が、中高時代の楽しい思い出だけではもったいないと考えました。舞台を通して、仲間作りを学び、相手を思いやる心を学び、ホスピタリティー溢れる、やる気のある人材が育つのに、沖縄の状況を見ると、望むような仕事につけない。新しい沖縄の道を作りたいと設立しました。

具体的には?

平 田: 現在は、五つの地域と六つの舞台を運営しています。コンセプトは、教育で地域を興し、文化で産業を興す。文化を基調とした地域づくり、街づくり、人づくりです。

― 平田さんの夢は。
平田 一流のシマンチュ(島の人)になりたいというのが僕の夢です。一流とは自分の道を極めた人。おじいちゃんが潮の流れをよんで漁に出るとか、星をたよりに自分達の命をつないでいく。この島が自分の根っこ。シマンチュであることに誇りを持つ。僕の姿が子ども達の道標になれば、と思っています。

目標は?

平 田: 正直言って、来年、さ来年何をしているかわからない(笑い)。僕は今、沖縄に限らず、地域の人や団体が、困った、出来ない、無理だとあきらめているところからの要請を何とかしたいと思い、活動しています。だから、周りができない、困った、と言っていることが僕のやること。ただ、こだわっているのは、地域を活性化することです。どこでも地域の悩みは一緒です。次の世代に対する熱い思いも、なんとなくしらけている次の世代がいるのも一緒。その間に入って通訳したり、調整したりする。地域を活性化することが目標ですから、子どもだけを習い事に出すようなつもりでは困ります。大人達も本気で関わる気持ちがないとできません。

平田さんの夢は。

平 田: 一流のシマンチュ(島の人)になりたいというのが僕の夢です。一流とは自分の道を極めた人。おじいちゃんが潮の流れをよんで漁に出るとか、星をたよりに自分達の命をつないでいく。この島が自分の根っこ。シマンチュであることに誇りを持つ。僕の姿が子ども達の道標になれば、と思っています。
●代表作
現代版組踊「肝高の阿麻和利」
現代版組踊「大航海レキオス」
現代版組踊「翔べ!尚巴志」など。

 

 

●著書
「平田大一詩集 南島詩人」「キムタカ!~舞台が元気を運んでくる。感動体験夢舞台」「南風 海風に吹かれて」など。
http://www.tao-factory.com/

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